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2021/05/21

Interview with cicafu metal works




二人と出会ってから「沖縄」という言葉に触れるたび思うことがある


今日、沖縄の首里の工房で二人はどんな風に過ごしているだろうと


工房のほの暗い光が瞼に浮かぶ


壁に貼られていたJoseph Beuysのポスターのことを鮮やかに思い出す






強く、ストイックに制作へ前進し続ける


二人はとても美しい


彼女たちの手から生まれ出たものは


時代や流行に


揺るぐことのない静かな空気を纏っている





待望の二度目の葉山での展示会


たくさんの方にお目にかかれますことを







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1. cicafuという言葉の意味することについて教えてください


制作活動を始めた当初、

cicafuci(チ)はイタリア語で「ここ、そこ」を意味し

沖縄の方言のカフー:果報(しあわせ)を合わせた造語でした


私達が作った特別なジュエリーを身につけていることで

「そこに幸せがある」ということ。


しかし、私達自身が歳を重ねていくごとに

cicafu」は特別なハレの日のジュエリーではなく、

毎日身につけていたいジュエリーの意味へと変化していきました。


今は「cicafu」とは自分自身の近くにあるものという意味合いで制作しています。




2. 好きなデザイナーやアーティストを教えてください


2人一致で沖縄の画家の 真喜志 1941-2015)さんです。

作品は勿論、作家自身の生き方に大いに影響を受けております。





3. 沖縄という場所は制作活動に影響があると思いますか?


沖縄は行きたいと思うところ、果てしない海や空など

眺めたい時に車で自由に動ける気軽さが

制作活動にもとても影響していると思います。


開放感とでもいうんでしょうか。




4. 真鍮とシルバー、素材にどんな魅力を感じますか?


金属全般、シルバーも真鍮も素材の質感が

使い込むことで変化していくところが魅力です。





5. Kasperでの展示会の構想について教えてください


個展では、自分の中での印象的な曲線や直線を組み合わせたアクセサリーが多いです。


自分自身がどんな形をよく身につけているのだろうかとふと考えたときに、

キーホルダーや時計、クロージングに至るまで、

20年以上同じものに惹かれて共に過ごしてきたことに気がつきました。


毎回違う形を作ってきましたが、根っこにある形に対する嗜好は変わっていない。


今回の展示会は、

変わってきた様で変わっていない気になる形を意識した

装身具や、オブジェを制作しています。






Interview with cicafu metal works

https://cicafu.com/ 


1. What does the word cicafu mean?


When I started production,it meant a combination of the Italian word 

ci (here/there) and the Okinawan kafuu (happiness).


Wearing our jewelry brought happiness there.


But as we got older,

cicafu was not just jewelry for special occasions any more.

It changed the to mean jewelry that we want to wear every day.


Now we make things under the name of cicafu with an overtone of 

something close (translators note: chikaku in Japanese) to you.



2. Your favorite designer or artist?


We both like Tsutomu Makishi (1941-2015), an Okinawan painter.

We are profoundly influenced by his work as well as his way of life.



3. Do you think Okinawa has an influence on your production activities?


Its easy to get around in Okinawa. You can go anywhere you want and 

drive anytime you want, to see boundless sea or infinite sky. 

That has a big impact on our production.


I could say its a sense of openness.





4. What charms are in brass and silver?


Metals in general, including silver and brass, 

change texture by being used for a long time. That is a charm.





5. What is the concept of the upcoming show at Kasper?


In the show, there will be a lot of jewelry with a combination 

of curved and straight lines that I found impressive.


When I had a thought about what shape I often wear,

I realized that I have been drawn to the same things from a key ring, 

a watch, to clothes, and lived with them.


I have created different shapes every time, 

but my underlying preference for shapes hasnt changed.


For this upcoming show,

we are making jewelry and objects

whilst being aware of the shapes that seem to have changed, 

but actually have been unchanged.



2021/05/19

cicafu metal works 『Der Mythus vol.2』


cicafu metal works

『Der Mythus vol.2』

2021.05.22(sat)-6.13(sun)

作家在廊予定日:5.22





沖縄を拠点に制作を行うunit

cicafu metal works


葉山で2度目となる今展示では

二人の制作活動のベースとなる

普遍的な「形」をテーマに

印象的なラインが美しい

唯一無二の装身具や

オブジェをご紹介いたします





今展示会への

ご来場にご予約は必要ありません


感染症予防対策を整えて 

みなさまのご来場をお待ちしています



2021/04/16

Robert Cooper「Statement」




Robert Cooper

Statement

I was born in Sheffield in the north of Britain , at the end of the forties,

We were poor but good times were coming,

I spent my childhood going to hospital

For checkups for my lungs having had pneumonia when I was two,

I spent time alone with my dreams and drew and made things, 

I was interested in the past, in books and such,

I was fascinated by Japan and its completeness ,

every aspect of living seemed thought about,

I have collected things and enjoyed the story they carry,

so when I was able ,I collected

Broken pieces of pottery from the river Thames and began to use them

 in my work,

Making candlesticks fitted my connection with the past, 

lidded boxes, drinking vessels,

Making for me is a diary, using found things ,painting ,

building up surfaces,using patterns and shapes to create something new 

and personal but hopefully meaning something to other people,


Robert Cooper maker




私は1940年代の終わりに英国イングランドの北部、

シェフィールドに生まれました。

私の家族は、裕福ではなかったですが、明るい時代が近づきつつありました。

2歳の時に患った肺炎のせいで、幼少期は病院にいることが多く、

一人で絵を描いたり、立体を作ったりして半ば空想の世界で過ごしました。

その当時、本の中などにでてくる昔の事柄に特に興味を惹かれていました。

なかでも日本には憧れがありました。

何事においても、極みに至っているかのようで、

生活の様式全てに思いが尽くされているように感じました。

私は物を収集するのが好きです。物のもつ物語性にわくわくします。

それで自然にテムズ川の河川敷で陶片を拾い集め、

ある時それを作品に使い始めました。

燭台は私の、過去への興味と融合し、蓋物や茶碗もその延長だと言えます。

作るという事は、私にとっては日記のようなものです。

拾ってきた物を使い、描き、柄や形を構築して表面を形成し、

そこから新しい、私的なものを作り上げていきます。

そうやって生まれた作品が、他の人にとっても何か意味のある物に

なっていれば嬉しいです。


製作者 ロバート・クーパー







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CV


Robert Cooper, ,born 1949,Sheffield,
Living in London,  studio in south London,
University learning , Kingston upon Thames, BA design,(interior design)
Royal college of art MA (ceramics)
Teaching, visiting lecturer,
Farnham,Chelsea,Camberwell,Royal College of Art,Hertfordshire,Bath,Harrow,

Adult education citylit 1990-
Workshops Korea,Aberystwyth,Wales,ceramic art London, Milan,Genoa,
Lippiano,Umbria,Ostuni, Apulia, Italy 

Places  I enjoy in London 
Victoria and Albert museum,British museum,CCC,Soane museum,Tate modern,
Tate Britain,Royal Academy, white cube, festival hall,
red house,(home of William Morris) Leighton house,design museum,
Dulwich picture gallery,
Japan house,
bookshops  Waterstones,Hatchards,London review,
Erskine, Hall and Coe gallery,Paul smith,
I enjoy charity shops, and walking about the streets,

Brighton,Oxford to see galleries ,museums,
To walk along by the Thames river, is bliss,


Images to come,





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ロバート・クーパー

1949年、英国シェフィールド生まれ。

ロンドン在住。サウスロンドンのスタジオで制作活動。


学歴

キングストン・アポン・テムズ・カレッジ・オブ・アート、

学士(デザイン[インテリアデザイン])

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、修士(陶芸)


教職 客員講師

ファーナム・カレッジ、チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ、

キャンバーウェル・カレッジ、

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、ハートフォードシャー大学、バース、

ハーローCity Lit(社会人教育プログラム、1990年~)


ワークショップ

韓国、アベリストウィス(ウェールズ)、セラミックアートロンドン、

ミラノ、ジェノバ、リッピアノ(イタリア・ウンブリア州)、

オストゥーニ(同プーリア州)


ロンドンで好きな場所

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、大英博物館、

コンテンポラリー・セラミック・センター、

サー・ジョン・ソーンズ美術館、

テート・モダン、テート・ギャラリー、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、

ホワイト・キューブ・バーモンジー、ロイヤル・フェスティバル・ホール、

レッド・ハウス(ウィリアム・モリスの家)、レイトン・ハウス博物館、

デザイン博物館、ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー、ジャパン・ハウス。


本屋

ウォーターストーンズ、ハッチャーズ、ロンドン・レビュー。


Erskine, Hall & Coeギャラリー、ポール・スミス、

チャリティショップや散歩。


ブライトン、オックスフォードにギャラリーや博物館を見に行くこと。

テムズ川のほとりを散歩するのが無上の喜び。




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翻訳:河野裕子  館林香織

Translation : Yuko Kono    Kori Tatebayashi






2021/04/14

Robert Cooper「Taking coals to Newcastle」








ギャラリー企画展のお知らせ
ロンドンを拠点とする
Ceramic artist / Robert Cooper
による日本初の個展を
開催致します
作家がコレクションする
ヴィンテージの陶片を組み合わせたCandlesticks、
見るものを虜にする美しい色彩のLidded Vessels(蓋付き容器)など、
ロンドンのスタジオの空気間をそのまま感じて頂けるような
作品たちが並びます



今展示会は東京と葉山、
二つの会場での開催となります
各会場のopen時間や定休日が
通常と異なります
ご注意ください



ご来店の日時をあらかじめ
決定されている方は
お名前、ご来店日時、人数を
mail:bookshopkasper@gmail.comまで 
お知らせくださいませ

店内混雑時など
ご予約の方のご来場を
優先とさせて頂く場合が
ございます
感染症予防対策に
ご理解頂けましたら幸いです



Robert Cooper
「Taking coals to Newcastle」


2021.04.24(sat)-25(sun)
12:00-19:00
open:7 days a week
〒102-0074
千代田区九段南2-2-8
松岡九段201
地下鉄半蔵門線 / 東西線「九段下」駅より徒歩2分





2021.04.26(sat)-05.09(sun)
11:00-17:00
open:7 days a week
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色1462-5
tel:046-874-7031







desigh:MASAYO SUGIMOTO
@masayo.sugimoto
photo:RYO MITAMURA
@mitamuraryo
portrait photo:Layton Thompson


2021/03/20

Interview with Fumiko Nagano


美しい色彩の揺らぎや

自然物を想起するような荒々しい量感


無限に増殖していくような結晶や

命の始まりのような気泡を内包し


長野史子の作品は

私たちの持つ肉体の限界を超えて

世界に存在し続けることを

謳っているのだと思う




-BOOKSHOP Kasper-










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長野史子さんへのインタビュー




1.長野さんの好きな季節を教えてください。


冬です。




2. エッグシリーズが生まれたきっかけについて教えてください。



色は鉱物を組み合わせて作られています。

ですので、2色を重ねた時に面白い反応が出るときがあります。


このEGGの白と黄色がその代表で、

重なった部分がグレーになり、キワが濃いめの目のグレーになるのが好きで、

それを生かしたシンプルなデザインでEGGがうまれました。


色が暖まって緩くなる温度もそれぞれ違いますので、

色の境目で厚みが変わり、自然な歪みができるところも魅力です。




3. オブジェを制作されているときに、イメージしていること、

あるいは作品には込めているメッセージがありましたら教えてください。


オブジェはそれぞれにストーリーがあります。

例えば、もうかれこれ15年ほど製作している『DICE


子供達が小さい頃はコックピットのような4畳半の工房で、

このサイコロを作っている時間がとても大切な時間でした。


閉ざされた空間で製作していても、

ガラスの中に浮かんでいるようにみえる数字を

見ていることで気持ちが解放されました。


透明の不思議さ。

宇宙は手のひらの中にありました。




4. ガラスという素材のもつ魅力について教えてください。


月を眺めていて、ガラスと似ているなと感じています。

自身は透明のような存在でひかりに照らされてその姿を現す。


そんな、『存在の不確かさ』と『儚さ』。

一見儚いけど、太古から多くの人を魅了し続けている存在感。




5. Kasperでの個展の構想についておしえてください。


今回は初めての展示になるので、作風の幅広さをご覧頂きつつ、

カスパールさんの持つ世界観に寄り添いつつ、

自分の表現できればと思っています。



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Interview with Fumiko Nagano



1. What is your favorite season?

 

Winter.




2. What gave birth to the “EGG” series?


Colors are made by combining minerals.

Layering two colors sometimes makes interesting reactions.


“EGG” is a good example of that.

I like that the overlapping white and yellow part  turns into gray 

with an edge of darker gray.

“EGG” was born through  taking advantage of this simple design.


The color gets heated and softened in different temperatures 

every time and the glass thickness changes at the boundary 

line between colors.

This creates natural deformation which gives a certain charm.




3. Tell us if you have any visions or messages 

when making glass objects.


They have stories.

For example, in the “DICE” series, 

which I have been making for about fifteen years.


I used to have a tiny studio which was like the cockpit of a small plane.

The time I was making the “DICE” series in there was so precious.


Even though I was working in such a confined space, 

looking at the numbers floating in the glass released my feelings.


A wonder of transparency.

The universe was in my hand.




4. What fascinates you about glass as a material?


Looking at the Moon, it feels like it’s similar to glass.

Its existence is transparent and 

it appears through getting lit by the sun.


“Uncertainty of existence” and “fragility”.

It seems fragile but its presence has been fascinating people 

since time immemorial.




5. Tell us about the concept of the upcoming show at Kasper.


This is going to be my first show at Kasper, 

so I would like to show a wide range of my works 

and express myself along with Kasper’s view of the world.








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