LIVINGSTONE exhibition「Lezerzimmer」

BOOKSHOP Kasper 店内ギャラリーでは、4月17日まで、LIVINGSTONE 「Lezerzimmer」展を開催しております。

LIVINGSTONE STUDIOは、千葉県四日市市にある笹本雅行氏•竹内陽子氏主催の工房名。

笹本氏は架空の古王国アルベリム神話に登場する神や人•動物の陶オブジェを作る「ALVELIM MUSEUM」を、竹内氏は住まいに優しい色彩を与えてくれる器をメインに作る「ATELIER YOKO TAKEUCHI」を制作ラインとしてお持ちです。

今回は本をテーマとして様々な作品をお二人に制作して頂きました。

作品の思考と対話の静かな世界をお愉しみ下さい。

ありがとうございました

大雨警報から始まったオープニングパーティー。


一体どんな日になるのかどきどきでしたが、
たくさんの方にお運び頂き、午後からはおひさまも顔を出し盛会で終えることが出来ました。



ケータリングでカスパールの本の世界を表現して下さった、ユサンの牧野さんのお料理と菓子小鳥舎の風間さんのデザートがとても楽しく美しく新しい場所を彩ってくださいました。


メッセージを下さった方々、お出かけ下さいました全てのみなさま、本当にありがとうございます。
たくさんのお花とメッセージ、プレゼントに力をたくさん頂きました。



これから、ブックショップカスパールが皆さまに親しんで頂ける場所になりますよう力を尽くしていきたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

声をさがす

黙読のスピードが速くなってきた頃。
小学生になって遠くの図書館まで一人で出かけられるようになった頃だろうか。
読む本によって、物語を語る声が全く違うことに気がついた。

心の中で聞こえる静かな声、楽しげな声、苦しい声、歌うような声、ささやくような声。



その声を聞いていると、放課後の時間がすぎてしまうのはあっという間で、せきたてられるように布団に入った後は暗闇の中で今日聞いた声の物語をもう一度頭の中でなぞった。

「子供が大人の本ばかり読みすぎるのはよくない」と母に言われた日、本の声の違いについて説明した。
「本を読んでいると色々な人の声が聞こえてくるの。
大人の人の声だったり、先生みたいだったり、こどもの声だったりするんだよ。
すごく面白いの。」
母は「なんのことだかわからない」という顔をしていたと思う。
しかし、わたしが大人の本を読むことを止めることはしなくなった。

今自分も子供を産み、二人の子供も同じように色々なことを子供の言葉でをわたしに訴えてくるが、わたしも母のように子供の言いたいこと全てはわからない。



震災が起こり、自分の周囲でも様々なことが変わった。
わたしに出来ることは聞こえてくる「声」を本の中に探すことだった。
「声」を辿っていくことで、たくさんの人に出会った。


何千年も前から、人は歌い、語り、物語を聞いていたと思う。
食べ物や住む場所があるだけでは、人は生きることは出来ないから。


自分を慰撫してくれる言葉だけを探すなら、一冊の本を読むよりも電波の中に答えを求める方がずっと容易だろう。


でもわたしは遠くから聞こえてくる小さな声を届けられる場所を作り続けたい。
声を探している人と出会いたい。
本屋を続けていきたいと思う。

リニューアルオープンとカフェのご紹介

ブックショップカスパールは、3月19日土曜日に葉山一色でリニューアルオープン致します。

藤沢時代と変わらず、大切に読み返したい本をセレクトした書店です。

リニューアルオープンに伴い店内に新たにカフェコーナーとギャラリーが誕生しました。

カフェコーナーのお菓子を担当して下さるのは、菓子小鳥舎さん。　

森の詩人のような可憐な佇まいの小鳥舎さんの作るお菓子は、ほおばると色々なイメージがひろがる不思議なお菓子。

葉山のちいさな工房で素材本来の持ち味を生かしたお菓子を独自のシレピで一つ一つ手作りされています。

卵や乳製品を使わず、季節の果物や木の実など植物性の素材でつくる森のお菓子は美しく大人も子どもも心がときめく美味しさです。

ウェディングやケータリング、イベントなどで活躍中の小鳥舎さんにカスパールをイメージしたお菓子をお作り頂けることになりました。

カフェではお持ち帰り頂ける焼き菓子の販売、コーヒー、紅茶、ビールやワインなどもご用意しております。

ぜひ、読書とともにお愉しみ下さい。

↓　　こちらは楽しすぎた試食&撮影会の様子。　　　

試食をして下さった大工さんにも太鼓判を頂きました。

内覧会

内覧会、お天気に恵まれ盛況でした。

これからカフェスペースとギャラリーの什器搬入です。