「水はみどろの宮」山福朱実挿絵原画展 2016.9.10(sat)-25(sun)
今年3月に福音館書店より復刊された熊本が舞台の物語
「水はみどろの宮」(石牟礼道子作 山福朱実画)の原画の展示販売を致します。
(売上の一部は「熊本、文学の光」へ寄付させて頂きます)
川の渡し守である祖父に育てられた少女お葉は、山で千年狐のごんの守と出会い山の声をきくようになる。
自然への畏れ、精霊たちの声、水が呼び起こす生きものたちの原初の声。
木版画家•イラストレーターとして活躍する山福朱実さんが描く「水はみどろの宮」の物語世界は
愛らしく野性的で、描かれる自然の情景はどこか郷愁を誘います。
この物語はこどもたちに向けて書かれた作品ですが、世代を超えてたくさんの方に手に取って頂ける機会になりますことを願っています。
【特別イベント 水はみどろの宮 朗読会】
9月18日 16:00〜、山福朱実さん、末森樹さん、kinoyouna / 里美さんによる
朗読会も開催する予定です。
(¥1500+1drink 中学生以下無料 お申し込みは TEL:046-874-7031 もしくは info@kasper.jpまで )
ぜひご参加下さい。
満席となりました。以降はCL待ちにて受付させて頂きます。
石牟礼道子
1927年熊本県天草生まれ。生後3ヵ月で水俣に移る。
水俣病発生以来、10年以上の歳月をかけ、1969年『苦海浄土』を発表。
のち『天の魚』、『流民の都』など文筆での告発とともに、患者の支援をつづけてきた。
著書に『椿の海の記』、『十六夜橋』(紫式部文学賞)、『はにかみの国』(芸術選奨・文部科学大臣賞)、
『あやとりの記』、『食べごしらえおままごと』、『アニマの鳥』、『葭の渚 石牟礼道子自伝』など。
また能台本に『不知火』がある。藤原書店より全集が刊行されている。
山福朱実
1986年頃よりイラストレーションの仕事を始め、2004年に木版画の
制作に着手。木版画絵本は『ヤマネコ毛布』『砂漠の町とサフラン酒』
『地球と宇宙のおはなし』『ぐるうんぐるん』など。装丁・挿画、個展
やグループ展への参加などは多数。近年は朗読や歌のライブ等も積極的
に行っている。