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2015/09/11

自然のとびら

アノニマスタジオから『自然のとびら』入荷しました。
しっかりとした背のある大判の図鑑のような装丁の本、自分の名前を書き込みページがあるのがなんとも愛らしいです。

リビングに置いて、雨の日や休日の午後にこどもちたとゆっくりと眺めたくなります。



(本文より抜粋)

はじめに
自然は、わたちたちのそばにいます。
ただそこに、背すじをただし、呼吸をし、生きています。
向こうの木に鳥がやってきました。
木々の根元にひっそりとたたずむマッシュルーム。
池にはオタマジャクシの家族。
街中でひっそりとかくれているクモの巣。
わたしのまわりにも、あなたのまわりにも、
ほんの少しだけ立ち止まってみると感じられる自然のいぶき。
季節がめぐるたびに、出会える虫、植物、動物たち。
春、気温が上がると昼間の時間が少し長くなります。
木々が芽ぶき、花が咲き、冬眠中の動物たちは、
そろそろおなかがすいて、動きだすころ。
新しい季節のはじまりです。
やがて気温がぐんと上がります。
さらに昼間の時間が長くなり、太陽の光が強くなるとそれは夏のはじまり。
あちこちで、花が咲いて、実がなり、親鳥たちは、ヒナにごはんをあげるのに大いそがし。
そしてまた、月日がすぎ、気候に変化が訪れます。
風が冷たくなり、昼間の時間はみじかくなって、太陽の光もやさしくなっていきます。
花が咲き終わり、草木は実をつけ、
動物たちは、どこからともなくやってきて、秋の実りを楽しみにます。
食べ物がなくなってしまう、さむい季節にむけて準備しているのです。
そして、凍えるような空気に包まれ、草木は枯れ、しずかな冬がやってきます。
動物も植物も寒さから身を守るようにじーっと動かず、しっとりとした毎日が続きます。そんな日々をつみかさねていくうちに、また春の足音が聞こえてくるのです。
氷がとけ、太陽が輝き、また花が咲きはじめます。
わたしたちの世界は、こうして美しい自然の広がり、
その季節ごとのみずみずしい風景を見せてくれます。
この本は、あなたのすぐ目の前にあるすばらしい世界につながるとびらです。
さあ、ページをめくってみましょう。


著者はイギリスの王立植物園で研究し、自給自足の生活を実践しているケイ•マグワイア。
さいとうみわさんによる親しみやすい日本語訳で、自然を身近に感じるきっかけをみつけられます。









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